重慶の バイク事情、交通事情 と モーターサイクルショー の今後
なかなか本分の新型中国バイクは出てきませんが(次回ブログからの予定)、もうしばらく道中事情のブログにお付き合い下さい。
まずは、重慶のバイク事情をざっと。
えーっと まず、「重慶はバイク産業のメッカ」 というのはもう過去の話になりつつあるようです。 というのも、旅行中に重慶市全体を見渡してバイクの数が車台数比で非常に少なかったです。 日本(首都近郊圏エリア)の方がバイク/四輪車台数比で多い感じです。 これには、地下鉄網の全面的開通(現計画の8割位の開通かな)と、市民の所得水準、生活水準の上昇、アメリカのような道路片道4車線クラスの幅広主幹道路網の発達(小排気量2輪では危険すぎる)、当局による減摩、禁摩政策の実施が関係していそうで、もはや二輪車は市民の移動手段としての役目は終えているといった感です。重慶の街の発展レベルは香港のそれと見た感じ同レベルに達しおり、2輪の存在感は香港レベル並みに低いものでした。
参考に→(香港のバイク事情 )
市中心部に整然と駐車するバイク
枠のないところに停め放題にすると没収なのだろう。香港と同じだ。
自分のイメージでは重慶では、他都市の禁摩政策そっちのけで、バイク産業保護ということで じゃんじゃん宗申、力帆、重慶建設(ヤマハ)などのバイクにまたがり老若男女が信号無視して無秩序に縦横無尽に煙をふかし、大音量を奏でて走っているものと思っていましたので、訪問して全く見当違いだということを知らされました。道路事情はアメリカに程近い感じです。
それから、ビックリすることに走っている自動車は日本のそれよりずっと大型の車種で高級車が多いです。アウディ、ベンツ、VW、ルノー、フォード、日産、アキュラ、BMWなどの大型よりの高級車セダン、SUVがとても多い状況で、日本の道路の平均的な車種構成の方がずっと貧弱に見えるレベルです。 ボディが薄く作られたマーチ、ビッツ、フィットクラスの小型車はほとんどいません。プジョー、ルノーなどの欧州車であっても200番クラス、ベンツAクラス、BMW1シリーズなどの小型車はほとんど見かけなく、あってもタクシー用途の黄色スズキセダンくらいでしょうか。
スズキは最近になり中国市場から撤退を決めましたが、なるほどそういう訳だったようです。(既に貧乏風小型車はイラネーよ的な自動車販売市場になってしまっている。) テレビを見ていても中国は急速に富裕になっているようで、上海、香港周辺のように日本人にもしられるような富裕な地域ならいざ知らず、他の中大都市(武漢、南昌、徐州など)においても急激な町機能の変化がおこっているようです。 10年前に中国内陸部都市を訪れたときとは隔世の感がありまくりでした。
では、以下に宿泊ホテルの近所の市の体育館の駐車場や、後に報告する園博園(中国国際ガーデンエキスポ庭園)周りの駐車場、摩博展会場の路駐の車などの実情を写真にてお示しします。
市の体育館の周りはちょっとしたスポーツの憩いの場
羽毛球(バドミントン)の特訓中の母子
一番左手前の車が日本人のイメージする中国車
奥5台は高級車該当車
見たことない青色三菱車
ガーデンエキスポ庭園(園博園)の駐車場側の正面口
で、その横の駐車場
いい車にのってござるな。
日本人が持っている中国イメージの旧共産圏ライクな車はもはやない
ここは摩托車博覧会場の路駐車群。どこの外車ディ-ラーストックヤードかと。。
モーターサイクルショーに来るのに地下鉄か車が鉄板のよう。
国産メーカー高級車?
見渡す限り、自分の収入では買えない車ばかり。。。
で、次は重慶の人はどんなバイクに乗っているのかと言うと大雑把に2パターンに分類されるようです。
① 50歳を越えるような年齢層で、市内中心部の路上で博打を売ってるような不逞な人たちが昔から乗り続けているような古いバイク(今や絶滅危惧種)
② 趣味、レジャーでバイクを乗り始めた新興層
②の人たちが主にモーターショーに来ているのですが、摩博会の駐輪場の様子を以下の写真で示します。もはや”旧式バイク”はわずかということがわかります。。。
浙江銭江のイタリアブランド Benelli
オフ車もおるし、やはりここにもNKがいてる。
力帆ニューモデルで乗り付け
と、 中国のバイクはレジャー、趣味用途にと変化しているようです。
こりゃ バイクが深刻且つ急速に売れなくなっている訳だ。。。