日本の二輪車(バイク)衰退の現状を見る(2)

車の年度車種別販売台数ランキングと比べるとその2輪車市場は異常なまでに小さいことが分かる。高速に乗れる2輪車(126cc~)の全社全台あわせた販売台数が8位に位置しているが、2輪車1台あたりの価格が4輪車とは2倍以上の開きがあるため、バイク2台を車一台分としてカウントすると5万台弱のスバルインプレッサ一車種相当分くらいの市場しかないということだ。(実際にはインプレッサの販売額の半額は100万円くらいであろうから、126cc以上のバイク価格の全体平均が100万円よりずっと低いため(おそらく70万円強)この表のランク圏外の1車種の市場程度と思われる。)
 これを大きいと見るか小さいと見るかは企業や個人によって分かれるところであろうが、スバルのグローバル売上全体の中で日本で売るインプレッサの売上高に占める比重なんてスバルでも大して重視していないと思われる。(スバルは国内販売台数が159万台、グローバル1064万台)
1企業にとってさえもその程度の小さな取るに足らない市場なのだ。
 それを国内外の4社以上の企業で百以上の多種製品の生産供給を行ってパイを奪い合っているのであるから金儲けを第一としている経営者にとっては何の魅力もないだろう。日本での2輪車販売はほとんど海外事業の落とし胤的事業であり、メーカーにしてみれば趣味嗜好品の調査的販売の意味合いと惰性とユーザー要望と社会的意義を見出して慈善的に商売をしているだけのはずだ。
なので日本人ライダーがホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ様の文句を言うなんて実はかなり烏滸がましいことなのだという現実を突きつけられる事実なのであった。
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