YB125SP の ご先祖仲間 ベンリィ CD125T の 価格変遷

先のブログで ベンリィ CD125T について言及したところですが、ホンダのアーカイブ発表記事を見て その時々の時代、歴史の変遷を感じた。

ベンリィCD125Tは、1977年(昭和52年)に発売された。発売と言っても全くの新登場というわけではなく、CD125(1966年(昭和41年)発売)やらCB125Tといった原型となる車種があった。ざっくり言うとCBがスポーツ車種でCDはビジネスバイク。ちなみにCD125のあとにTとつくのはエンジンがTwinだから。
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ベンリィCD125T(再掲)

ホンダ ベンリィCD125T の価格と機能、装備の変遷

1977年(昭和52年) 188,000円  (12PS、4段ロータリー)
1979年(昭和54年) 219,000円  (カタログ燃費 63km/L (40km/hr走行))
1984年(昭和59年) 239,000円  (レッグシールド装備、バッテリー点火からCDI点火に)
1987年(昭和62年) 249,000円  (大型リアキャリア、タンクキャップに鍵、5段ロータリー化、カタログ燃費 60.3km/L (50km/hr走行)
1992年(平成4年) 269,000円 (消費税含まず。ちょっとしたパーツの色と立体エンブレム以外は変更点なし)
1993年(平成5年) 279,000円(※~そのままに、サイドスタンドの形状を変更するなど(しただけだけどW)使い勝手を向上している。消費税含まず)
1994年(平成6年) 284,000円((ごく)一部部品をクロームメッキ化して質感向上W)
2001年(平成13年)319,000円(排出ガス浄化装置として、エキゾースト・エアインジェクションシステム(二次空気導入装置)を採用し、国内の排出ガス規制に適合)
2003年(平成15年) 加速騒音規制クリアできず生産終了~!(これ(振動・騒音)が前回言及した80km/hr近くで走行中に分解するのではないかという恐怖感をもたらす原因。)

まだ、物がそれほど豊ではなかった時代に生まれ、バブル景気を経て、バブル崩壊就職氷河期拓銀、山一、長銀日債銀、千代田生命ショックなどの倒産ラッシュの時代)とともに最終的に消えていったバイク。 20年以上にわたり機能はほぼそのままにして、値上げを積み上げついには価格は1.7倍に(税別)。 そこには安全性や少子高齢化、自動車の普及度合いによる2輪車から4輪車への移行による採算性などが映し出されている。現在は2輪車に1970~90年代にノスタルジーを感じて所有している人がかなり多いのではないかと思う。だから、バイク乗りは(日本では)おっちゃんばっかになってしまったのではないかと。。。