現地在住日本人 からの 禁摩 (中国 バイク 禁止) レポート

中国在住日本人 (ゆういち様) より 禁摩、限摩(バイク禁止、制限)(中国 の バイク事情 (禁摩 =バイク禁止について) )についての現地生レポート を懇願し、有難く頂きましたので紹介させていただきます。 広東省東莞市からのレポートです。

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東莞市は広東省に属し、珠江デルタとよばれる香港、マカオ、広州、深圳を含む世界最大の都市経済圏(人口5000万人近くで改革開放後の中国経済、産業牽引の地域)の成員都市になります。ゆういちさんによるとこの地域の禁摩取り締まりはかなり厳しいらしいです。重慶に次ぐバイク産業(中国ホンダの生産拠点も含む)のメッカですが、4輪車産業のメッカでもあり、中国の中では近未来モデルとなる先進地域のため政策推進が厳しめなのではないでしょうか。

以下 ゆういち様からのレポート(原文ママ

「中国の禁摩都市に住んでますが、バイクに乗ってます(笑)
警察に捕まると100%没収されるため、皆年式の古い中古バイクに乗っています。
禁摩によって渋滞が逆に増えましたね。駐車場が足りず違法駐車だらけですが、そこは全く取り締まらないのでムカついています。

私の住んでいる東莞を例に実情を紹介します。

 中国の中でも東莞含む広東省珠江デルタ地区は厳しめです。
理由としては、ブログで挙げておられる内容の他
もともと工場地帯なのでトラックが多く、トラックの巻き込み事故が多い
バイクによるひったくりが多発していた。
ていうのがここら辺特有の事情です

その中でも、東莞は全国でもっとも厳しい禁摩政策をとっています(2006年から)。
自宅から10㎞走れば恵州という市がありまして、そこは禁摩ではないので超羨ましいです。たった10㎞で天国と地獄ですよ…

東莞の禁摩の内容は以下の通りです
①全市域で禁止(他の都市は中心部のみ禁止とか、幹線道路はダメとか)
※市といっても、日本でいう県レベルの広さですので、そこは誤解なきようお願いします
②ナンバー発行業務停止
③バイク免許取得及び更新の停止(これがきついです。東莞市民は他の都市でもバイクに乗れないことになります)
電動バイクも、バイクの代替としてのものはだめ。時速20㎞以下の自転車派生型はOK

これじゃ、バイクっぽいのは問答無用でダメです。ただあまりにも厳しすぎて運用が追い付いてない(笑)
警察側が取締りが徹底できておらず、市中心部ではまだしも、、郊外ではほぼ有名無実化してしまっています。
地元戸籍の人間を中心に無免許&ナンバーなしのライダーが老若男女問わずたくさんいます。
郊外はまだ交通の便が悪く、バスなどもバス停が遠かったり、時刻表がないのでいつ来るか分からない、乗れば運転荒すぎて気分悪くなるし毎回タクシーではお金かかる。
一方バイクは、CGとかリッター40走るのでそりゃコスパ最強(笑)
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CG125の参考写真(ユーメディア湘南より引用)

また、バイク総数は減ったかもしれませんが、車が逆に増えすぎており、車の渋滞がひどいです。

取締りが徹底できないのは、実は警察側にも事情があります。
没収したバイクを闇で中古業者に横流しして小遣いを稼いでいるからです(笑)
中国の公務員の給与はヒラで3000元(約5万円)ほどしかなく、皆他の収入源を探します(賄賂はその一例)

でないと、日本で買うよりより高い4輪なんて買えませんよね。
なので、没収するバイクがなくなると実は警察も困るんです。なので我々は持ちつ持たれつの関係なのです(爆)
もし路上で取締りにあった場合は、皆進んで没収されます。それが一番安上がりだからです。没収されたら、また次買えばいいやって感じです。
ですので中古バイクが主流です。中古CG125で3万円くらいの相場です。

ただ、習近平になってからあらゆる方面で締め付けがきつくなっており、バイク方面もその波が最近来ております。
今月から「ナンバーなし&免許なしのバイクには給油不可」というお触れを各GSに出しており、我々は兵糧攻めにあっています。

”上に政策あり、下に対策あり”という中国で有名な諺がありますが、今後下の民がどう対応するか注目です。

長くなりましたが、参考になれば幸いです。 」 以上

大変詳しいレポート有難うございました。やはり日本人が日本語で解説してくれると実感が湧きますね。近くて遠い国である中国でのバイク事情、色々苦労がありそうです。いやバイク事情というより交通事情ですかね。社会事情かな??
バイクが官民両社会を還流することで、また金も還流するというある意味凄い経済が成り立っているというのも、現地からの生の報告でないと知り得ませんでした。
バイク(生活)や現地バイク事情の写真なども紹介できるような手段ありましたら、またお願いできると嬉しいです!!   

本当に忙しい中ありがとうございました!