中国 の バイク事情 (禁摩 =バイク禁止について)

前回のブログ記事で香港にはバイクがあまりいないよと報告しました。調べてみると
私も今まで知らなかったのですが、中国の大都市ではほとんどバイクは乗れない状況のようです。 エンジンバイクどころか電動バイクすら禁止になっているのが北京、上海、深圳、広州、杭州などの諸都市。 エンジンバイクが禁止になっているのが長沙ぐらまでの中規模都市のほぼ全部。なお、重慶市のみはバイク産業のメッカなので税収などの問題もあり、禁をほぼ逃れている模様(一部道路のみ禁止)です。
中国でバイク禁止=摩托車禁止=禁摩 とよばれているようです。

禁摩城市(バイク禁止都市)の詳細は、
で見て下さい。当HPより該当都市を抽出列挙しますと、
日本で歴史的に馴染のある市(日本人でも文化的な人なら聞いたことのある市)だけでも、無錫、常州、南通、揚州、杭州、寧波、紹興、福州、廈門(アモイ)、泉州、南昌、広州、東莞、深圳、佛山、石家荘、秦皇島、太原、フフホト、包頭、長沙、鄭州瀋陽長春吉林、ハルピン、昆明ウルムチ西安合肥、南京、武漢成都、北京中心広域部、上海中心広域部、天津中心広域部など。。。

このようにして禁摩地域の拡大が次々と通知されていきます!(杭州市)


禁止の仕方としては、乗り入れ禁止、ナンバープレートの新規発行の停止、既発行分は超割高での売買、違法車両の強制撤去、警察による違法運転、駐車による取り締まり時に指定の日数以内(例えば11日など)に罰金が払えなければ強制没収廃棄など。。。バイクを国内で無くすことが国家政策(各省や市へのノルマ)らしいので警察などが相当強引に没収廃棄を推し進めているようです。

つまり、バイクは中国では都市部は禁止で田舎のみに許された乗り物なわけです!!

なので、バイク販売台数は成長著しい中国において意外にもこんな感じになっています。2015年が最後の棒なので、2016、2017はこの流れでもっと少ないかもしれません。
イメージ 1

禁摩の理由はなんでしょう?
本音と建て前がありそうです。
政府の建て前
・都市部の汚い空気をどうにかしたい。
・バイクのマナーが悪く、車の走行を阻害したり道路の秩序をひどく乱しているので排除したい。
・渋滞の原因を取り除きたい。
・車も乱暴運転なので二輪車の死傷事故が多く道路上の安全を確保したい。
・強盗などの用途によく使われるため、治安維持のためになくしたい。
本音
・車の販売台数を上げ、GDPなどの数値を引き揚げたい。(車を買いなさい。)
・部品点数の多い車を生産することで工業上のハイテク重要部品を国内で生産できるようにしたい。国内技術を上げたい。そして世界に冠たるハイテク工業国家になりたい。
・上に続くが、国内で養ったハイテクを防衛産業にも波及させ、国家防衛力(攻撃力)を向上させ世界への軍事支配体制(中華支配体制)を確立したい。(現在のアメリカのように)
・ハイテク製品を産することで世界中の富が中国に流れ込むようにしたい。
・おまけに金融も支配したい。
・地下鉄などの公共交通を充実させたい。(貧乏人は公共交通、中間階級以上が車所有)そして、街を美化、機能都市にしたい。
・特権階級が道路をもう少し便利に使いたい。(貧乏人は地下鉄、バス。道路は富裕層のもの。貧乏人は俺たち高級車走行の邪魔するな。)
など。

確かに国策として間違ってませんね!!

なので、世界一のバイク生産台数の中国で一般中国人はバイクに乗るのにとてもハードルが高いということがおわかり頂けましたでしょうか。「バイクはただの輸出産品ですぜ!!」中国の都市に住むバイク好きは報われませんね。
お悔やみ申し上げます。
(そうはいっても年間販売で日本はよくて20万台、中国は1500万台以上のバイク市場なので、田舎の中国人だけでもバイク産業は余裕で成り立っていくのでしょうね。。。)

続く↓