中国 の バイク 会社 トップ 10 ランキング を紹介します。

日本人には馴染の低い 中国 のバイク製造販売会社 と そのブランド 紹介します。 (2017上半期の)製造販売数のランキング順です。※売上高順ではありません。

① 大長江集団 (江門市大長江集団有限公司) (ブランド名:豪爵 (Haojue))
 スズキとの協業で中国国内で断トツの1位企業 年間210万台近くを販売。広東地盤。日本のホンダドリーム、ウィングなどのように国内販売ネットワークが凄い。スズキの日本向け販売のバイクもここが生産を担当していることが多い。(GSX250R,GSR,Vstrom250など)
スズキは車ではインド、バイクでは中国というのがこの会社の強みの本当のところ。


② 隆鑫モーター (ブランド名:ロンシン(LONCIN) (VOGE))
重慶地盤で中国市場に出遅れたカワサキとも手を組んだりしていた。私営。 年間110万台近く。隆鑫二輪摩托車と力隆二輪摩托車(KINLON)の二系統がある。2018年頃より新ブランド 「VOGE」を前面に出し、高級路線化を進める。

③ 宗申摩托(宗申産業集団) (ブランド名:ZONGSHEN
バイクは1992年と私営の新興系。重慶地盤。 ほぼ2位 年間110万台近く。宗申機械など原動機生産もさかん。
イタリアピアッジオ(含アプリリア)と組んでいる。ベスパも製造。 宗申アプリリアがある。ピアッジオと組むくらいなので、中国の2輪車メーカーの中ではものがしっかりしてそう。今後もピアッジオから吸収するものは多いでしょう。

④ 力帆摩托(力帆集団) (ブランド名:LIFAN
重慶地盤。 重慶力帆喜生活摩托車有限公司 というおめでたい社名。私営。市場ニーズをうまく捉えている。
こちらもほぼ2位。 年間110万台近く。最近はもっぱら自動車製造に移行し二輪車には消極姿勢。

⑤ 銀翔摩托 (銀翔集団)(ブランド名:YINXIANG
重慶地盤。こちらも新興系 1997年設立にして年間100万台近く。

⑥ 広州大運摩托車有限公司 (ブランド名:DAYUN
広東地盤。年間100万台近く

⑦ 五羊-本田(ブランド名:HONDA)
言わずとしれたホンダとの合弁 年間90万台強 広東省地盤。自動車の広州汽車とかの関連が親会社。官営系。私の中国産二輪車車の一番押し企業。

⑧ 洛陽北方易初摩托車有限公司 (ブランド名:太陽 DAYANG
親会社が軍産複合体河南省の洛陽。漢の都が地盤。お役所体質なためか年々企業間競争により販売台数が減ってきている。モデルも古め。日本で言う軽4輪の「CHOK」シリーズを展開。
それでも年間80万大強。

⑨ 新大洲本田(ブランド名:HONDA ならびに SUNDIRO
言わずとしれたホンダとの合弁 年間70万台くらい。海南のコピーメーカーが出自も最近はホンダの力の入れようで技術力が上がり、出自が故にコスト競争力も高い。

⑩ 銭江集団 (ブランド名:QJIANG(Qianjiangの略) ならびに Benelli 、KEEWAY
浙江省地盤。イタリアのベネリを買い取りブランドを使用。技術力は上海、杭州近郊という土地柄、技術レベルは高い。なので東南アジア輸出に積極的。年間40万台弱。
(下段アドレスはベネリとキーウェイに飛べます。)

⑪ 浙江春風動力(ブランド名:CFMOTO
販売、生産台数については明らかになっていませんが今、中国の中で一番ときめいているバイクメーカー。
オーストラリアKTMと2017年に提携。中国国内のメーカーの中で現状唯一先進国向けモデルを供給できるポテンシャル。上海証券市場にも上場済み。高級車志向なので今後さらに伸びていく会社。


他に有力系は順位不明ですが官営出自の 建設工業集団(重慶)と嘉陵(重慶)です。嘉陵は二輪車でホンダと初期に提携していましたが、今は解消しています。この2社はやはり上記の新興企業に比べると新型モデル投入が遅くシェアを落とす傾向です。
バイクメーカーは中国に数多しと言えども、この13社で中国市場の8割以上を占めています。
お分かりかと思いますが、バイクの中心地は重慶、広東ですね。
YB125SPを製造しているのは、建設工業との合弁の重慶建設ヤマハ。親会社が官営の重慶建設工業(集団)有限公司とやはり軍産複合企業。どうしても昨今の中国市場のカスタマーニーズに答えるような商品力が相対的に落ちてきている感は否めないでしょうね。
ヤマハはお上品なので、この複雑な市場にあまり頭を突っ込まず、過去に台湾、現在は東南アジアでお上品に商売をしているといった感じでしょう。ヤマハインドネシア品は目を見張るものがあります。
カワサキは軍産複合企業なので、やっていることが中国の官営企業と似たり寄ったりなんでしょうね。でもカワサキは中国で非常に人気があります。