中国のホンダ CB190R 、CBF190R 、CBF190X 、 CB190X

日本が誇れる二輪車製造メーカー、世界のホンダは早い段階で中国事業に取り組んできた。様々な変遷があるが、現在は本田バイクのサプライヤーは中国に2社ある。なお、創始期は重慶の嘉陵(JIALING)との合弁から始まったが、今はホンダバイクの供給は行っていない。(現在、嘉陵のバイク生産台数は中国でも屈指で10指に入っている。http://www.jialingmotor.com/


①五羊-本田摩托http://www.wuyang-honda.com/
広州汽車集団との合弁企業で1992年に設立。生産台数も多く、中国内外資企業間のランキングでも上位。ちなみに日本国内の仕事バイクのBENLY110は同社製です。頑強さにおいて評判上々です。私も通勤、釣りに使用中。頑丈さは折り紙付き。

②新大洲本田有限公司 (http://www.honda-sundiro.com/)
①が正攻法だとしたら、こちらは色々な変遷をたどってきた企業。つまり、そこそこ品質のホンダ模造製品(主にCG125)の大規模コピーメーカーが母体で、ホンダがコピー対策として半買収し、さらなる合併(天津本田)などを経て育成した企業。海南省海南島)が起源。生産台数は五羊に肉薄しており、中国でも屈指。しかし、新大洲とは折半出資状態で今後どのように落ち着くのか。新大洲は独自ブランドでも生産販売。
ちなみに 日本のスーパーカブの生産 はこちらの方。 カブが日本製から中国製になった当時にクレームが多かった所以です。 原チャリのDIO、Todayもこちらの会社

※(元)コピーメーカーといっても国家に俄然守られた国営企業より競争力(価格販売(コスト)力、商品力、)で優位に立たないと生き残っていけないため会社としてのレベルは決して低くない。CR150を作っている宋申、力帆(Lifan)などもその類の出自で、国営系より商品力が比較的高く、購買力、要求水準が高くなっている中国市場において優位性をさらに増してきている。HPなどで製品比較してみるとわかりやすい。国営系はどちらかというと役所的というか社会主義の生産計画主義、納税競争主義で商品企画力があまりないため旧式モデルが多い。なお、ホンダがコピーメーカーを完全に侮れなくなってしまったのは自社や正規合弁では成し得ないコスト競争力(部品の安価な調達力)であった。


さて、タイトルの本題に戻るが、
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Wuyang-Honda CB190R



である。いずれも国内並行輸入されているので一度確認してもらいたい。
乗りだし35万円ほど。フルパニアケース付きのXが乗り出し38万円くらい。
なぜこの車種のみを取り上げたのかと言うと、中国産の星の数程あるバイクの中で技術的、品質的に頂点を行く車種と考えるからだ。つまり口うるさいユーザーの多い日本でも普通に使用可能なバイクではないかと言うこと。
ヴェルシス ― 30万円! なので検討してみてはいかがか。

なお、五羊からCB190Xが発表されている。筋から言えばこれがおすすめか。
個人的バイクブログまとめ
「中国ホンダが新型モデル、CB190Xを発表したみたい。」

追記 ※ この記事を書いた翌日、国道通りがかりのバイクチェーンに寄り道して CBF190X 現物 を見てきました。
結論から言うと非常に良く出来ておりました。 タイヤも太く、完全に最近の250アドベンチャーとしての車格です。 VーSTROM,Versysと張れます。
足回り非常にしっかりしています。
ハンドル周りがややスカスカして貧弱感ありましたが、それ以外は気になる点はありませんでした。ベンリー110で実績あるので五羊のCB190Xが出たら購入検討します。
インドネシア製 GSXーS150も完全にメイド イン ジャパンと変わらない出来でしたよ! GSX-S125はスズキの国内正規販売の予定ですが、なるほど納得でした。
20年前なんて、自分のバイクが日本製じゃないなんてほとんどが思っていたのに、今や大半が第三国で作られたものに。
正直、複雑な思いをしていますが。。。

※※再追記