YB125SP購入までの長い道のり

長らく悩んだ。125CCバイクを買おうにも今は車種が少なく選択肢に恵まれていない。
30歳前半までオンオフ問わず250CCなどのバイクを5台ほど乗り継ぎ、その後子供が出来てからは、長らく車のみの生活、そして最近は通勤用兼釣り用スクーターとしてベンリィ110に乗っているだけのバイクライフである。大型免許が泣いている。
 そこで、趣味用の隣県程度の近距離ツーリングバイクが欲しくなり、この1,2年くらい125CCバイクを物色していた。なぜ、大型じゃないのかって?
 バイクは小排気量車、単純構造の方が断然面白いからであるとの考えからである。(決して貧乏だからではない。)

しかし、よほどかマニアックな人以外であればこの用途、カテゴリーでの選択肢なんて新車では以下の車種に絞られるであろう。
1.PCX125(ホンダ)
2.NMAX(ヤマハ)
3.ベスパ(ベスパ/ピアッジオ)
4.Z125(カワサキ)
5.GROM(ホンダ)
6.KLX125(カワサキ)
7.他、レアもの外車
くらい。

しかし、高機動、高性能、利便性最高といえどベンリィと大差ないようなスクーターを二台持つ意味がよくわからないのでPCXとNMAXの選択はやめることにした。安全マニアとしてNMAXのABSは捨てがたかったけど。無論、嫁受けの良いオシャレベスパもこれらの理由で除外。

 次にミニバイク路線に走り出してZ125を考え、かなり購入に傾いたが、国内向け輸入販売車はメーカーでタマ切れで、次回輸入も不確定とのことで、ひたすら待つのもしんどく、ライポジも自分にはかなりきつめなのでだんだん熱が冷めていき結局やめた。
 もう、これはグロムしかない。でもいまいち煮え切らない。やはり姿勢がしっくりこないからである。あと値段設定も気に食わない。
 モンキー125(グロム改良版)も出るとか出ないとか。グロムスクランブラー(タイプ1とタイプ2がある)などのタイ国ショーモデルは恰好良かった。これを待とう。しかし、バイク屋のベテラン店員の大勢の意見はネガティブなもの。あれはただのショーモデルで市販はされぬであろうと。されたとしても2018年頃のショー展示以降になるであろうと。そのようなモデルの発売を期待して待つにはあまりにも不確実性が高すぎる。その間に歳をさらに重ねて寿命が減ってバイクに乗れる時間がさらに減じてしまう。

 そうなるとKLX125しか選択肢が残っていない。姿勢も非常に楽。エンジン音も悪くない。海に水没しても復活するレベルで頑丈との評判。そして今年度で販売終了するとの噂で、あと少しすると入手は早い者勝ち状態に陥るとのこと。プレミアム価格になってしまうかもしれないと。もうこれしかない。購入契約一歩手前までいったが、エンジンフレーム(前側のT字を逆さにしたようになっているあたり)がどうしても気に入らないので結局キャンセルとした。KLX125は秀逸なバイクではあると個人的には思う。普通に欲しい。
イメージ 1



 次にアプリリアRS4 125をと本気で考えたが少しお高いのと気軽さがあまりないのといかにも盗難や交通事故にあいそうなのでやはり自分には無理との判断をした。

 次いでKTMのDUKE125又はRC125、ABS付きで悪くはないがインド製造モデルで実物を見るといまいち作りがチープな感じ。特にホイールの鍛造の粗さと安っぽいオレンジペンキみたいな塗装。この点部品の精緻さはRS4に軍配があがる。(フェラーリランボルギーニを擁する先進国で作られた製品だから当たり前ではあるが。) あと、販売初期のころのDUKE125のトラブルの印象もまだ深く残っているせいかイメージ良くない。(店員曰く最近は故障も少なくほとんどクレームはないとのことです。)

 はっきり言ってEUヤマハのWR125Rが欲しい。EUヤマハのHPのモデル紹介でもこのバイクを見ると惚れ惚れする。デザインや設計はフランス人技師なんだろうと思う。7、8年前くらいに県内の大型バイク店に輸入されていてまたがったこともある。33、4万円くらいで売られていた。買っておけばよかったと思うが、今は平行輸入もなく誰も手放さないようで、中古市場にもほとんど出ないくらいの影の超人気車だ。このように今となっては購入不可能車種である。

そもそも、自分はどのようなバイクが欲しいのかわからなくなってきた。
過去のTS125R、KDX125が現存していれば、間違いなくそれを買っていた。
中古で現存しているモデルであるが、かと言って2ストの20年物125ccは非常にみすぼらしいので今更欲しくない。

ハスクバーナの125は価格で問題外。

ここからだんだんとマニアックな選択肢の道に入っていく。
 RIEJU(リエフ)というスペインメーカーの小排気量車だ。HPのモデル紹介を見ていると車種も色々あって非常にかっこ良い。が、しかし2chなどの切れ切れの断片情報を集めると輸入代理店の評判があまりよろしくない。モデル自体は悪くないようだがやはりパーツが手に入らなかったり、諸トラブルの対応が非常に悪かったり、そもそも扱う店舗が極端に少ないのは問題だ。同じくピアッジオ傘下のデルビもだいたい似たようなかんじそうで忌避しておくほうが無難と判断した。

 次にヒョースン。バロンで一時期大量に展示していた韓国メーカーのバイクだ。
RT125Dカリオン というモデルやGV125Cというモデルがある。値段もお手頃であるが、韓国製は車も含め日本ではなぜかはやらない。色々あるのであろう。私にだって色々あるのでとりあえず選択肢から除外した。

ここいら辺から大中華の道に入ってきた。
 そもそも、今自分が乗っているベンリィ110は五羊ホンダの中華製品だ。前輪フォークがブレーキで沈むとき ゴキッ! ボキッ! という頸椎が骨折したような、脱臼したような音がなる以外は特に不調はない。
 中華ヤマハ重慶建設ヤマハ)XTZ125が大型バイク店に展示されていた。新車で24万円程度だ。まずは値段にビックリした。 またがってみるとKLX125以上に車体と体がなじむ。今まで、グロムとかZ125とかを検討していたので、この姿勢と感覚的な車体との相性は抜群に良く感じた。ネット評判もかなり上々である。現在の輸入代理店の「アクロス」の取り扱いのXTZ125はキャブヒーターが標準装備であるが、その店のモデルはアクロス取り扱い以前に輸入したモデルらしく、キャブヒーターなしのモデルとのことで車体価格22~3万円が提示された。値段が値段なので多少の不具合があっても大してリスクでもないので素早く購入を決断した。
 重慶建設(ヤマハ)の中国国内向けHPを覗いてみるとしっかりした会社そうだ。なかなかコーポレートガバナンスが行き届き、製品品質向上にもしっかり取り組んでいそうな雰囲気の会社だ。昨今の日本の劣化した後期高齢者化している会社よりよほど良さそうな会社である。

 となりに中華スズキのGN125が置いてあったが、こちらはなんとなく昔ながらの中国製品ぽかった。でもシートの乗り心地や乗車姿勢はとても楽で良かった。バイクはまたがってみないとわからないものである。17万円で売られていたが、これも衝撃的であった。どうやって利益が出るのだろうと。。。 ネット評判でバイクとしてのGN125は決して悪くない。
ちなみに製造している会社は大長江集団といい、中国最大のバイクメーカーでもあるらしい。(スズキのOEMを手掛けている)

ここらで中国バイク悪くないな。時代は変わったんだ。と頭の中が完全に切り替わった。そもそも1980年代に日本で売られていたようなクラシックモデルばかりでかえって食指が伸びる。
しかもキャブ車である。「もうFIは古い!」なんていう販売キャッチフレーズが
出てきそうだが、私の頭の中ではキャブ車以外の選択肢がありえなくなってきた。
ここからは中国のバイクメーカーのHPを色々見るようになった。

参考にしたHP
五羊本田
重慶建設摩托車
新大洲本田摩托
大長江摩托車
金城鈴木(モンキーのパチをラインナップしている)
钱江摩托
済南軽騎(スズキの合弁?)
嘉陵(ジーリー)
など。

つづく(その後XTZ125からYB125SPに切り替わった経緯)