原付1種 スクーター考

日本では長年ホンダとヤマハが原付1種スクーターを供給し都市近郊の通勤、通学の足として欠かさざる交通手段の担い手となってきましたが、時代背景も変わり市場は低迷し、ヤマハとホンダが原チャリ部門を協業体制に移行することに象徴されるように、この市場は混迷の度をさらに増してきています。
ホンダはジョルノ、カブ(クロスカブを含む)、ダンクと気づけばどれもキワモノ揃いのラインナップとなり、ヤマハでも一つ目小僧(ミニオンズ)にそっくりなビーノなどキワモノが鎮座している状況です。2輪車の好き嫌いの如何を問わずあらゆる世代の人が何も考えず、何も求めず”無”の境地でただの足として乗れるのは2社の中でもオーソドックスなジョグやタクトぐらいに限られるではないでしょうか。選択の余地がありません。
メーカーのやる気の無さ、開発陣や営業企画のピントの著しいズレ、1方向性の開発営業のスタンス、市場ニーズの調査、吸い上げの失敗などがひしひしと感じてとれます。長年バイクに興味がないスタッフが会社の非出世部門(亜流部門)としてこの部門を外れくじ的に担当しているのでしょうか。
こんな状態が輪をかけて、市場低迷を引き起こしているだと思います。30km/hr制限だけが原因とは考えられません。
 一方、中国でも都市部は禁摩政策で厳しい締め付けがあるものの、メーカーは日本より市場ニーズに的確に適合した製品を投入しています。

五羊本田の電動バイク
浄原Q1
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航続距離は40km~70kmと少なめで運転の仕方で幅があり、毎日充電が必要そうですが、電動アシスト自転車で慣れた使用スタイルなのでそれほど苦にすることはなさそうです。値段も内燃機関と異なり部品点数も少ないので10万弱~15万に収まります。リチウムになんて考えず、コスト安の重量な硫酸バッテリーで良いんです。日本でも難しい事考えずにこんなんでいいのではないでしょうかね。